木造・RC造のメリットとデメリットとは

【デザイン性のメリット・デメリット】

(木造)

  • 赤瓦古民家から現代的なスタイルまで幅広いデザインに対応している。
  • キューブ型に見せるにはパラペット(建物の平らな屋上やバルコニー等の外周部に設置された低い手すりのような部位)が必要になり納まりが複雑になる。
  • 2階建てまでの住宅が多く、ピロティ(2階を柱だけで支えた1階部分にある吹き放しの空間のこと・ゲタばき住宅のこと)は建築不可。
  • 様々な仕上げ材から選定することができるが、サイディング材は選び方によって目地が目立つ場合がある。
  • 構造上、柱間は4.5M、サッシ幅は2.5Mくらいまでに抑える必要がある。
  • 内部の梁や柱を現しにして木の質感を活かした住宅を創る事が出来る。

(RC造)

  • 強度が高く、型に流して固めるので、自由で大きな空間をつくることができる。
  • 3階建てや1階にピロティをつくることができる。
  • 密実にコンクリートを打設することで、防水層を造ることができるので⇒、陸屋根にすることが建築できる。モダンでシンプルなフォルムの家をつくるのに向いている。
  • 柱間は7M以上、大開口サッシを採用可能。
  • 打ち放しコンクリートとして重厚感のある表現ができる。

【安全性のメリット・デメリット】

(木造)

  • 当社では性能表示計算により、耐震等級3クラス(建基法の1.5倍)で設計することで 安全性を確保しているのが大きなメリットです。
  • 在来軸組工法で柱・梁に筋交いを入れた耐震壁と、剛床による水平構面により地震・暴風に耐える構造。
  • 重量は木造2階で約30t(RCの1/5)なので、軟弱地盤でもベタ基礎で対応可能なことが多く、杭に費用が掛からずトータルコストを安く抑える事ができる。
  • 工場でプレカットした精度の高い材木を専用金物で所定の位置に取り付けるので現場管理がしやすい。
  • 木材に人体に無害なホウ酸加圧注入処理することでシロアリの食害を受けにくい構造材になる。さらに所定の部材を使用することで最長30年のシロアリ保証に加入できるのもメリット。

(RC造)

  • 許容応力度計算により部材の断面・仕様を決定する事で安全性を確認。
  • ラーメン・壁式構造でコンクリートの圧縮力と鉄筋の引張力の強さの特性を活かしながら接合部を一体化し強固な躯体をつくることができる。
  • RC造2階建てで160t(木造の5倍以上)建物が重いので、地盤によっては杭が必要になる場合が多くトータルコストが高くなるのがデメリット。
  • 現場で鉄筋、型枠を組み立てるので、天候に左右されることがあり、現場管理も煩雑。
  • 造作材の防蟻処理には化学薬品含侵のACQが使われることが多い。
  • 防蟻剤処理によるシロアリ保証は5年程度。

【耐久性のメリット・デメリット】

(木造)

  • 木材は漏水や腐食がなければ100年以上はもつ建材。(寺社仏閣・古民家等は数百年)
  • 当社では長期優良住宅に準じた仕様で設計・施工することで耐久性の高い家づくりをしている。
  • 一部損傷した場合でもその部分を取り換えれば済むので、修繕費は比較的安く済む。
  • メンテナンスは10年後シールの打ち替え、20年後にシールと外壁塗装30年後に設備更新とサイディングの張替えをすれば新築そっくりになる。
  • 床下空間に配管があるので更新が容易で施工費用が抑えられる。

(RC造)

  • コンクリートの中性化・クラックを防ぐように定期的にメンテナンスすれば100年以上はもたせることが出来る。
  • 漏水が始まると全体を大がかりな補修の必要があり、木造に比べて修繕費が高くつくデメリットがあります。
  • メンテナンスは10年後、20年後にクラック補修と上塗再塗装、30年後に再度クラック補修と上塗塗装、設備の更新。年月がたつごとに経年劣化によりひび割れ箇所が増えるので補修費用がかさむ。また古い塗膜の上から上塗りの為、新築時の美観に戻すことは難しく年月が経つごとに劣化が目立つ。
  • 床下が低い場合は地中埋設配管されている場合が多く、更新費用が高くつく。

【省エネ性のメリット・デメリット】

(木造)

  • 構造体である木の熱伝導率は0.12(RCは1.6で12倍)で断熱性が高く、さらに高性能グラスウールとLOW-E複層ガラスを入れる事で、省エネ性を示すUA値は一般的なRC造の1/4以下に抑えることが出来る。
  • 当社では標準仕様で一次消費エネルギー等級6を取る事が可能。フラット35S(Aタイプ)や各種補助金が受けやすい。
  • 一般的な充填断熱のみでZEH住宅建設が可能。冷房による電気代も大幅にカットすることが出来る。

(RC造)

  • 構造体のコンクリートは比重(密度)が高く(木造の5倍)熱を木と比べて12倍通しやすい建材である。日中直射熱にさらされコンクリートに蓄えた熱は夜間までじわじわ放熱を続ける。また天井のみを断熱する住宅が多く、ガラスも単板であることが多いので断熱性や遮音性が低く、省エネ性を示すUA値は木造の4倍以上になることもあり、冷房による電気代が多くかかるのがデメリット。
  • 外断熱にすればRC造でも省エネ性の高い住宅を造ることが出来るが、初期費用がかなりかかる。

【快適性のメリット・デメリット】

(木造)

  • 木造は断熱性能が高く冷房効率が良いので、1・2階を大きな吹き抜けでつなぎ、開放感のある空間を創ることができる。
  • 木の湿気を吸放湿する特性に加え、調質機能のあるスカットボードと通気クロスを組み合わせることで、部屋の湿度を安定的に下げることができることが大きなメリットです。
  • 木の質感を活かした設計をする事で、木の温かみや香り(フィトンチッド効果)を感じる心地よい家を創ることができる。

(RC造)

  • 開放感にあふれたダイナミックな空間をつくることができる。大開口サッシを入れることができるが、ガラスから熱気が流入しやすい。
  • 直射熱がコンクリートに蓄熱し、夜間まで放出を続けるので輻射熱によって不快感が生じやすい。
  • コンクリートの中の水分が数年にわたり放出されるので、床材にそりが出たり、石膏ボード内でカビが生えやすい。
  • 冬場の窓際での結露や西日があたるコンクリート面での夏場の結露が起こりやすい。⇒くカーテンなどにカビが生えやすいのがデメリット。

【コストのメリット・デメリット】

(木造)

  • HARMOdesign坪単価は約85万円~
  • RC造に比べて工期も短く人件費を抑えることができるので、坪単価を下げることが出来る。
  • 高気密高断熱にして省エネ住宅にすることで、光熱費を下げることができる。
  • 木造住宅の固定資産税の償却期間は22年と短期であり生涯の固定資産税支出を抑えられる

(RC造)

  • 市場の坪単価は約100万円~
  • 階数にもよるがコンクリートの養生期間をとる必要があるため工期が長い
  • 断熱性能を一次消費エネルギー6等級クラスにあげると、内断熱+LOW-E複層+庇等で+坪5万円程度必要。
  • 木造住宅の固定資産税の償却期間は47年と長期であり生涯の固定資産税支出が多い。

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初めての家づくりで分からない事が多いと思いますが、お客様に安心していただけるように多くの情報を提供します。まずはお気軽にお問合せください。

一級建築士事務所 HARMO design(ハルモデザイン)
一級建築士/一級施工管理技士 代表 岸田 匡史(きしだ まさふみ)
TEL:098-996-4810  (営業時間:08:30~18:00)
901-0241 沖縄県豊見城市豊見城574-20 がじゅまるビルヂング102
建築士事務所登録番号 沖縄県知事登録 第192-3533号
一般建設業許可番号 沖縄県知事 許可(般-5)第14926号

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ハルモデザイン、ホームページ担当
自分もハルモデザインの施主として、注文住宅の建築実績あり。
自身の経験を活かし。これから家づくりをするお客様へ木造住宅の良さを発信中。

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