光涼風樹の家 豊見城饒波

豊見城の古くからある饒波集落の里山の中にウタキ(祈祷所)があり、そこに足を踏み入れた時にイメージは決まりました。赤瓦の拝所の前には皆が集まる広場があり、覆うように自生する木々の間からは美しい里山が見渡せます。地域の源流として大切にされているこの空間を素(もと)とし自邸に活かす事で、地域の時間や集積の中に溶け込む家を創りたいと思いました。

外観は里山の稜線に合わせて切妻屋根に赤瓦をのせ、外壁の左官は沖縄漆喰に琉球石灰岩の粉を調合したかき落としとし、玄関廻りは杉板張りで仕上げました。沖縄の材料、地域の職人を用い、地産地消でサスティナブルな建築を心がけています。太陽光発電とパッシブな建築手法を組み合わせた亜熱帯型ZEH住宅です。

玄関にはお客様へのおもてなしの気持ちを込めて、季節の花々を飾れる床の間を設けました。左の方からは靴収納、奥のファミリークロゼットに続きます。


家から変えるとファミリークロゼットコーナーで整理整頓。身支度を整えてから入るようにすることで、雑多な物品がリビングにあふれることがなくなりました。

大自然に囲まれた外部に対比させるように、内装は都会的で洗練された雰囲気でまとめました。大理石調の床とアイアンの手摺、ウォルナットの木部と海外製のファニチャーがうまく調和するようインテリアを仕上ています。

食事と木の空間はとても相性が良いです。何気ない野菜が素敵なご馳走に見えます。

HARMOdesignのこだわりのひとつ。みんなの替えが見える一番良い場所にキッチンを設けました。木のぬくもりに包まれてお料理もはかどります。

饒波の杜の配置に習い、7寸の大黒柱を樹木と見立て、南に開かれたリビングは6Mの吹き抜けになっており、小屋の梁組が木々の下に居るような心地よさと開放感をもたらします。

大黒柱から北側の拝所にあたる部分には台所を配置し、隣接して納戸や洗面室・浴室を回遊動線で繋ぎました。

大きな吹き抜けは新鮮空気の体積を増やしながら重力換気をスムーズにする上でも効果的です。なにより開放的で気持ち良いです。

リビングの一角にキッズコーナー。基礎の底盤まで床を下げることで籠り感があり子供が気兼ねなく遊べるスペースをつくりました。おもちゃがリビングに散乱することも防げてオススメです。

吹き抜けに面したアトリエと子供室、その上のロフトから見下ろす風景はまるでツリーハウスの中にいるようです。

畳敷のアトリエスペース。リビングからはほどよい距離で、家族が思い思いに過ごせる多目的な場所になっています。

寝室は天井を下げつつ木質感を増やしより快眠できるように配慮しました。 

湿度の高い夏場も調湿面材としっくいの効果でさらりとして快適です。暑い時は空調に頼りますが、各居室にエアコンをつけるのはかなりのロス。自邸ではロフトにエアコンを設置し、各部屋にダクトで冷気を送風することでエネルギーの削減をはかっています。

洗面台とランドリーカウンターを一体化して造作しました。母と子はリビングと同じくらいここが気に入っています。

リビングからトイレに入りたくないという家族の意見を反映した結果、トイレを階段下に設けざるを得なくなることに。大工さんの腕前により、結果的にユニークな造形になりました。

まずはお気軽にご相談ください

初めての家づくりで分からない事が多いと思いますが、お客様に安心していただけるように多くの情報を提供します。まずはお気軽にお問合せください。

一級建築士事務所 HARMO design(ハルモデザイン)
一級建築士/一級施工管理技士 代表 岸田 匡史(きしだ まさふみ)
TEL:098-996-4810  (営業時間:08:30~18:00)
901-0241 沖縄県豊見城市豊見城574-20 がじゅまるビルヂング102
建築士事務所登録番号 沖縄県知事登録 第192-3533号
一般建設業許可番号 沖縄県知事 許可(般-5)第14926号

木建築ラインナップ



ハルモデザイン、ホームページ担当
自分もハルモデザインの施主として、注文住宅の建築実績あり。
自身の経験を活かし。これから家づくりをするお客様へ木造住宅の良さを発信中。

関連記事

  1. 外観3
  2. 外観1
PAGE TOP