老朽化したモノを修繕するという意味合いのリフォームと比べて、リノベーションは理想のライフスタイルに合うように、今ある場所を活かしながらどのように改善するかというアプローチを取る所に魅力があります。
例えば既存の躯体が経年変化でビンテージになっている場合、あえてそれを見せながら新しい素材を加えることで空間の魅力がさらに引き出されます。また沖縄ではRC造が多いですが、ロングスパンの構造を活かし内部を全て撤去して新しい間取りにつくり変えることも可能です。
新築価格の高騰で建て替えが難しいケースがありますが、リノベーションなら今まで住み慣れた家を活かしてコストを抑えることが出来ます。新しい暮らしに合わせたプランニングとお気に入りのデザインに刷新して「こころ はれ晴れ」より楽しく快適な暮らしを始めませんか。
デザインと性能の両面から暮らしを刷新する
デザインには、暮らしやすい間取りや動線、インテリアや家具が含まれます。自然素材をふんだんに使って森の中のコテージのような雰囲気にすることもできますし、飽きの来ないシンプルでモダンなスタイルも人気があります。
新築では総費用がかかりすぎ、インテリアに予算がかけられず平凡な内装になりがちな場合でも、リノベーションなら新築の半額以下で納まります。リビングに予算をかけて叶えたかった理想の空間を実現したり、お気に入りの家具を買いそろえてお洒落で心地よいインテリアに仕上げても良いでしょう。また、快適性を実現するには性能の向上も不可欠です。スケルトンにしたコンクリートの躯体の内側に断熱材を入れたり、窓をペアガラスにしたり、エアコンの効きが良いように2重サッシを採用するのもお勧めです。
また省エネにつながる改修をすると、新築同様の住宅ローン控除が受けられたり、補助金の対象になる場合もあります。導入コストを抑えながら光熱費を削減することが出来ますのでぜひご検討ください。
耐久性を向上させる 建物状況踏査と修繕方法のご提案
建物寿命を延ばすための耐久性の向上も欠かせません。設計に入る前の建物現況調査(インスペクション)が不可欠です。ハルモデザインには調査資格をもった一級建築士、一級施工管理技士が在籍しております。調査報告書を作成しながら、躯体をさらに数十年のばすための修繕方法をアドバイス致します。
リノベーションはお客様のご要望や物件の状態や様々です。これらを全て把握してリノベ内容を図面に落とし込み、現場を納めるには専門の知識と経験が必要になります。
HARMOdesignは一級建築士事務所が運営する一般建設業をもつ工務店(アーキテクトビルダー)ですので、ヒアリングからお引渡しまでワンストップでお客様の理想の暮らしを実現する為のリノベーションを全面的にサポート致します。一戸建て・マンション・店舗等、どのようなスタイルでも承っております。お気軽にご相談下さいませ。
リノベーションのメリットとデメリット
【メリット】
- 新築の半額以下で、現在のライフスタイルにぴったりの家をつくることができる(新築では費用がかさんでできないこだわりの内装や家具を入れたり、最新の上位グレードの設備を導入したりできる)
- 住み慣れた家で新しい暮らしを始められる(昔の家の面影を残しながら、暮らしに合わせた間取りにつくりかえることができる)
- 確認申請が不要なケースが多く、工期が短い(建坪に変更がなければ確認申請は不要。新築では設計から1年近くかかるが、リノベは1/3程度と短い)
- 住宅ローン減税が受けられる(省エネ・耐震・バリアフリー等の所定のリノベーションをすると、新築同様の住宅ローン減税が受けられる)
- 現在と同じ固定資産税額で済む(確認申請が不要なリノベなら今お支払いの固定資産税額で済む)
- RC造はスケルトンすることで自由度の高い間取りを実現できる(リノベではRC造のロングスパンのメリットが生きる。広い1世帯戸建て住宅を2世帯住宅にすることも可能)
- 新築より耐用年数が短い(新築では60年ほどだが、リノベでは築年数によるものの30~40年程度)
- 間取りに一部制約がでる場合がある(耐震壁はぬくことができない)
- 全く新しい家にすることはできない(既存住宅の改修なので、以前の面影は多少残る。デザインや性能、設備等を刷新する感じ)
- 建物状況調査が必要(既存の損傷個所を確認したり、瑕疵保険に入る為に必要になる)
- 既存躯体の補修で費用がかかる場合がある(既存の築年数や状況によって補修レベルが異なる)
【デリット】
【事例①】ビンテージ感を醸すRCの中に木の質感をプラス
弊社のオフィスのリノベーション事例です。以前に店舗として使われていた時は天井や壁等が張られていましたが、全て撤去しスケルトンの状態から構想をはじめました。天井の打ち放しが経年変化で良いビンテージ感を醸しています。もちろん表しで見せることに。上階の配管はボックスで隠しながら全体のデザインの方向性を探っていきます。
ポイントは既存の躯体を極力活かしながら、少しづつ新しい要素をプラスしていく事。パースでシュミレーションしながら、バランスの加減をしていきます。空間にストーリーを与える為に新しい要素はどのような素材でつくるのが良いか検討します。
ここはオフィスですが、お客様と顔を合わせて家づくりに向き合う為のスタジオのようなニュアンスを持たせたかったので、装飾性を排除し、生(き)の素材感を活かしながらシンプルにつくる。という方向性を取りました。デスク背面に設けた床から天井までの浮造りの木のオブジェが空間のシンボルです。古いモノを活かしながら新しい息吹をどう吹き込むか、リノベーションの面白さがよく表れた事例になりました。
【事例➁】老後を見据えたバリアフリー+性能向上リノベ
那覇市に建つ鉄骨造の平屋の全面改修の案件です。老後を視野に入れつつ、内地にいるお子様家族と一緒に住むことを想定したバリアフリー住宅をご希望のお客様。新築をご計画でしたが接道がないのとご予算の関係で、確認申請の不要なリノベーションをご選択されました。
要介護になっても自立して生活したい。家族への負担が少ないように間取りや動線の工夫を求められました。以前は家の中央にあったキッチン・ダイニングを一番条件のよい掃き出し窓のある南側に移動、玄関ホールに引き戸を設け、プライバシーに配慮しました、家の中央にある廊下がこの家の起点です。車いすで浴室・トイレ・洗面・家事ができるように広くゆったりしたスペースを設けました。浴室とトイレは車いす対応のものを選定。
以前は少なかった収納も大容量の納戸があるおかげで整理収納の悩みも解決しました。猫を飼っておられるお子様のたってのご要望で猫ちゃん専用のお部屋を設けました。人もペットも一緒に楽しく暮らせる住まいになりました。
シロアリ駆除と断熱性能の向上
壁を剥してから分かったことですが、この家にはシロアリがたくさん生息していました。壁の柱の中に巣があちこちにできており、すべて撤去するのに相当時間がかかりました。浴室とトイレの土間コンと配管の隙間から侵入し、壁を伝って天井までいっていました。
しかし、原因がわかれば対策は可能です。水廻りの土間を解体してから再度、土間を打ち直します。また基礎下にいるかもしれないシロアリを殲滅させるために、底盤に穴をあけて注射器で防蟻剤を注入していきます。この案件では使用しませんでしたが、外部にシロアリのトラップをしかけるベイト工法も有効です。
断熱性能の向上にも努めました。この住まいは鉄骨造で屋根も折半屋根で夏場が特に暑いとの事。しかし、エアコンがきらいでがまんして扇風機で数十年過ごしていたとおしゃっていました。
天井を剥すと、ウレタンフォームが屋根の下に張ってあるだけ。工場の倉庫に内装材が張りつけられているような厳しい環境でした。そこで壁の中にはウレタンフォーム45㎜を間柱の中に隙間なく充填、天井には下地を組んだ後に高性能グラスウール16Kを150㎜を敷き詰めました。一番熱が浸入しやすい窓には内側にLIXILの内窓インプラスを設置。断熱・遮音性が大幅に向上しました。しばらくしてお伺した所、今では我慢することなく快適に過ごせています、とおっしゃって下さいました。リノベで暮らし改善ができた好事例になりました。
一級建築士/一級施工管理技士 代表 岸田 匡史(きしだ まさふみ)
TEL:098-996-4810 (営業時間:08:30~18:00)
901-0241 沖縄県豊見城市豊見城574-20 がじゅまるビルヂング102
建築士事務所登録番号 沖縄県知事登録 第192-3533号
一般建設業許可番号 沖縄県知事 許可(般-5)第14926号