「自然を愉しむ」 オーガニックキャビンハウス Ya-gwa(家小・やーぐゎ)

石垣の美しい海岸線からせり上がる、雄大な山々に抱かれた隠れ里のような場所に「ネイチャーロッジ虹の豆」はあります。女優で歌手・ナチュラリストとして活動する高樹沙耶さんからお声かけ頂いたところから別棟のスタジオ計画が始まりました。

現地のダイナミックな山々の美しい造形と、せまる自然の濃密な息遣いにしばし立ち尽くすほど。これを前に手を入れることが憚られるようにも思いました。高樹さんは「ここには5年前に小さなロッジが建っていたんです。でも大型台風襲来時に建物だけ飛ばされてしまって。」「再び、この場所に自然を感じながらみんなが集える場所を創りたいのです。」と再建への想いを語って下さいました。「自然に馴染むようなフォルムと素材を使うこと、内部はシンプルで心地よく、リラックスできる空間にしてほしい」というご要望を頂きました。

「ありのままの自然の景観を愉しむ。」外と中を隔てるのではなく、柔らかくやさしく繋ぐ。開口部を閉じればオーガニックなシェルターに包まれているような安らぎを感じます。

棟上げのお祝い。大自然の中の建築に喜びが溢れます!

建築2日目。建物のフォルムが見えてきました。離島の現場ですが、綿密な施工計画で段取り良くハイスピードで進みました。

構造材が全て仕上の内部空間が凛とした潔ぎよさを醸しています。自然素材がもつ環境を整えるチカラと発散する自然の成分を全方位から浴びると得も言われぬ心地よさを体感できます!建物は床の杉板に壁はしっくい、伸びやかな勾配天井とロフト。無駄のないシンプルな構成です。間仕切りはなく、目隠しするときは布や衝立を使います。

壁の漆喰は高樹さんのお手塗りです。大昔のプリミティブな間隔が呼び起されるのか、しっくいぬりはとても楽しく、みんな喜んで参加してくれます。

軒は1.2Mほどでており、その下がアマハジ(縁側)になっています。沖縄は冬が無いので年中外で遊べます。みんな半屋外スペースがお好きなようですね。

完成後、遊びに行った際に建築中の想い出や、しばらく住んでみてその心地よさをお話し頂きました。このインタビューの様子はまた別の記事で掲載致します。

片流れの大屋根に、無塗装の杉板のシンプルなフォルム。あと2年も経てば外壁がシルバーグレイに変化し、さらにグリーンに馴染むことでしょう。

環境と対話しながら設計施工をする素晴らしさと難しさを体験させて頂きました。この建築コンセプトは次の「オーガニックキャビンハウス Ya-gwa(家小・やーぐゎ)に活かされます。「自然を愉しむ暮らし」を多くの方に届けられるよう取り組んで参ります。

一級建築士事務所 HARMO design(ハルモデザイン)
一級建築士/一級施工管理技士 代表 岸田 匡史(きしだ まさふみ)
TEL:098-996-4810  (営業時間:08:30~18:00)
901-0241 沖縄県豊見城市豊見城574-20 がじゅまるビルヂング102
建築士事務所登録番号 沖縄県知事登録 第192-3533号
一般建設業許可番号 沖縄県知事 許可(般-5)第14926号

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ハルモデザイン、ホームページ担当
自分もハルモデザインの施主として、注文住宅の建築実績あり。
自身の経験を活かし。これから家づくりをするお客様へ木造住宅の良さを発信中。

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